大将の大阪・京都散歩の記 そのⅠ 2015年10月27日・28日




ちょこ家の日々を御覧頂いている皆様初めまして、
私は「大将」と呼ばれている本人です。


昔から料理は大好きで、中華を中心にそれなりにやっては来ましたが、
それはあく迄惣菜としての物、
とても他人様に見られるような代物ではありませんでした。


それがいつの間にか殆ど毎日のように皆様に見ていただき、
曲がりなりにも評価して頂けるようになったのは、
文字通り皆様から「日々」励まされてきたことに尽きます。


更には短期間で多少とは言え調理技術を向上させられたのは
皆様のおかげとしか言いようがありませんので、
この場を借りてお礼申し上げます。



さて今般、勤務先の記念行事が大阪開催となり、
群馬から大阪までの交通費(新幹線!)と
二泊分の宿泊費が社費で賄えることになったのを機会に、
記念行事のある初日の夜以外はすべて自由行動をして来ました。
これは2日間に渡る大阪と京都の散歩の記録です。


10月27日


何と!出張公演の依頼に大阪文楽座が応じてくれました。
宿泊したホテル=リッツカールトン大阪のバンケットの一角で文楽公演です。
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残念ながら公演の様子はアップ出来ませんが、こんな会場でした。
演目のメインはわかりやすさではピカイチの八百屋お七、
それもお七が火事半鐘を打ち鳴らす場面他でした。
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さて、パーティの後は恒例の二次会です。
普段参加しない二次会ですが、
今回はジビエ専門料理に行くプランがあったので、そのグループに合流しました。
写真は馬肉の刺身盛合せですが、他にもエゾシカや月の輪熊にウサギ、
各種鴨等色々あり、ワインもそこそこのものがあって中々満足いく店でした。
しかもここまでの会費は会社持ちです。
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10月28日

初日の夜、3次会に付き合わせられて3時過ぎまで飲んでいたため、
2日目の午前中は朝食後ホテルの部屋で調整していました。
13:00からサントリー山崎ディスティラリーの工場見学です。
予約してくれた同僚と二人で行きました。
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生産されたモルト原酒の数々。
色、透明感、そして勿論香りも全てが異なる特徴を持ちます。
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ポットスチルはこの工場だけで12機ありました。
スコットランドの醸造元の多くが2~6機レベルであることからすると、
やはりサントリーはビーム社を買収するほどの規模だなと感じ入った次第。
ポットスチルの形状の違いが蒸留された原酒の基本的な個性を決めます。
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この映像は誰もが見たことがありますね。
でも現場に行った時の最大の特徴は、「香り」です。
ウィスキー好きの私にとっては馨しい香りでしたが、
苦手の人は逃げ出すかもしれません。
貯蔵環境が一定になるように、定期的にすべての樽を置き換えるそうです。
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所謂、「天使の分け前」。
貯蔵を開始してから右の樽が4年、
左の樽が12年経過したものの現物です。
蒸発して減ってしまうだけでなく、
ホワイトオークの樽に由来する色の変化も大きなものがありますね。
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見学ツアー参加者特典の無料試飲会場です。が、いかんせん所詮は無料、
呑みたいモルトはありませんでした。
でも、ウィスキーをより多くの日本人に知らしめたいという、
創業者の熱意の一旦を見た気にはなりました。
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一方こちらは有料の試飲会場。
上は同僚に勧めたザ バルヴェニー21年、
下は私が購入したミドルトン「ヴェリーレア」です。
どちらもダブル相当量で、前者は900円、後者は700円。
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同じサントリーのモルトなら
私は、「山崎」より「白州」の方が好きです。

続きは次回へ









by kaorunchoko | 2015-11-03 00:44 | 大将 | Trackback | Comments(14)
Commented by rinkatu at 2015-11-03 06:07
はじめまして(^^)
いつも美味しい料理楽しませていただき
時にはこちらのサポートをしてもらい
頼りにしてる今日この頃(*^。^*)
てっきり記念行事の料理長するために大阪へ乗り込んだと勘違いした(^^;
山崎での写真もなかなかうまく表現されてて
"恐るべし大将!!"
これからもご夫婦揃ってヨロシクお願いします(o^・^o)
Commented by tabi-to-ryokou at 2015-11-03 08:59
初めまして

・・と言っても、日々大将の料理を楽しませていただいてるので、初めてのような気がしない「旅プラス」です。

今回はブログ初登場ですね。待ってました~~
リッツカールトンで文楽とは、素晴らしい。文楽は詳しくないのですが、人形浄瑠璃の公演ですね。
「八百屋お七」は、梯子や半鐘の小道具も用意するんでしょうか。
一度も見たことがないので、好奇心がわきます。

ジビエ、これは好きな人にはたまりませんね。月の輪熊だけは遠慮しますが、他は好物です。
しかも会社持ちなら、大好物です(^。^)

天使の分け前がこんなに多いとは驚きました。
12年たつと、天使が半分ですね。
私が次に生まれ変わるとしたら、天使がいいです(^。^)
Commented by tatuotoko0406 at 2015-11-03 11:35
こんにちは。
ご本人、登場ですね! 料理が大好き、とは凄い。
ボクは幼少の頃から「男が厨房に入ったらダメだ!」という環境で育ってしまったもので、みそ汁も作れません^^;

馬肉は好きですが、たてがみだけは・・・
以前熊本で食べた事があるんですが、向こうの方は美味い!と言ってましたね。ボクには油の塊感しか感じず(ー_ー;)
これを食すんで、熊本は強い焼酎があるんだな、とおもいましたわ♬

今晩の晩酌はウィスキーをやりたくなりました(^o^)v
Commented by milknyan1 at 2015-11-03 11:59
はじめまして。大将さん。
いつもかおるんちょこさんと、ちょこちゃんに仲良くしていただいています 猫のミルクとミルクの母さんと申します!

無類の食いしん坊でいつも大将のお料理に指をくわえております!!
御本人登場にかなり緊張してのご挨拶でございますーーーーー!!!

お野菜いっぱいのレシピとダイエットプレートを参考にさせていただき…体重、体脂肪率共に徐々に減少しており、感謝しております(#^.^#)今後ともよろしくお願いします。
Commented by ayayay0003 at 2015-11-03 13:35
はじめまして、こんにちは(^^♪
て、言っても、私もいつもお料理の方ではお世話になってるので、はじめてという気がしません(笑)
いつも、kaorunさんともどもお世話になります(*^_^*)
素敵なお料理、盛り付け、テンションが上がり、家の食卓まで反映されております(^^♪

リッツカールトンですかあ~(>_<)
会社持ちで泊まれるなら泊まりたいです!
しかも、文楽つきだなんて・・・
文楽は、徳島にあるので何回か観たことはありますが、素晴らしいですね☆
ジビエのお料理も、贅沢の極みですね。
私も少し苦手↑なものもありますが(笑)
これからも、よろしくお願いいたします。
Commented by arak_okano at 2015-11-03 18:09
すいません、アラック、後半の馬刺しの後からばかりが気になってしまいます。
天使の分けまい、アラックに欲しいです、なんてね。
ウイウキーの味の違いは分かりませんが、飲んでみたいです、飲み比べにバグースです。
いや、ハイボール大好きのアラックには無駄ですね。
Commented by kaorunchoko at 2015-11-04 02:10
rinkatuさん こんばんは
有難うございます。どんな形でも人から頼りにされるのはたいへん嬉しいことです。
勤務先では、創立~年と称する記念行事を結構贅沢なホテルを会場に毎年実施しており、
私の最大の楽しみはパーティのバンケット料理で、自宅でのパーティメニューの参考にしています。
今回最も美味しかったのは「鮟鱇のクリーム煮」で、
リッツカールトン大阪で、もしディナーを食べる機会が今後あるならば、
メインは肉よりも魚からチョイスした方が良いのかなと思いました。
これからも、拙宅の料理法や調味料等について、何でも遠慮なくお尋ねください。
Commented by kaorunchoko at 2015-11-04 02:11
旅プラスさん こんばんは
人形浄瑠璃を見たのは私も久しぶりでした。
今回は初心者向けの出張興行をやってもらえたので、実際の人形の操作をやらせてくれたりで大変有意義でした。
八百屋お七では半鐘塔とその梯子、模擬半鐘など実に具体的な舞台づくりでした。
ジビエについては、「桜肉」をジビエにカウントして良いのか若干疑問は感じましたが、
美味しかったからまあ良しとしました。
良くビールの価格について、「ビールとはつまり税金を飲んでいるような物」と言いますが、
「天使の分け前」の実際を見てつくづくウィスキーとは「金利を飲んでいる」のだなと慨嘆した次第です。
これからも宜しくお願いします。
Commented by kaorunchoko at 2015-11-04 02:13
オレさん こんばんは
私の実家は美容院を営んでおりました。
従って母親は朝から晩まで店に出ずっぱりのことが多く、
「これが我が家の家庭料理」という思いは殆ど経験していません。
そのせいか、中学生ぐらいになるとテレビの料理番組を見るのが大変な楽しみで、
見たことのない材料や調味料が登場する度に、平凡社大百科事典で調べたことを思い出します。
大学生になって東京でのアパート暮らしを始めてからは、自分の口に入れるもののうち、
1日1食は自分で作って食べることをモットーにしていたことが今の私の原点かもしれません。
これからも宜しくお願いします。
Commented by kaorunchoko at 2015-11-04 02:18
ミルクの母さん こんばんは
緊張なんてしないで下さい。
ダイエットプレートで体重減に成功したのですか!!!
同じ事をやって効果が得られる人と、得られない人(我家人)に
分れてしまうのはなぜでしょう(笑)
きっと食べている絶対量の差でしょうね。酒量か?
あっ!基礎代謝量の違いも考慮せねば・・・
Commented by kaorunchoko at 2015-11-04 02:29
アリスさん こんばんは
一寸堅い話題になりますが、私達群馬の人間にとっての東京はあらゆる意味で「絶対」の存在で、
特に文化の発信源としては他に代えがたい価値を放っています。
愛媛から見た時の大阪にはどういったイメージがあるのでしょうか?
大阪の背後には京都の存在がある訳ですから、
是非ご教示いただければと思います。
あッ、今日頂いているオーダーはなんでしたか?
Commented by kaorunchoko at 2015-11-04 03:45
アラックさん こんばんは
「天使の分け前」の具体的な分量には驚きました。
ハイボールがお好きとは・・・・
サントリーのモルトで飲むならば、
白州を炭酸でトワイスアップするのがよろしいかと思います。
Commented by mamoei at 2015-11-09 08:12
おはようございます☆

マモエと申します。
初めまして。
チョロチョロ動いておりまして、気付いたのが土曜日でした。
勝手に大将のことを「師匠」と名付けておりますのを、先ずはお許しくださいませ<(_ _)>
照れ屋で迷いましたが、ご挨拶しないと「大失態」になりそうで、勇気を振り絞りました(^_^;)


『師匠』(こう呼ばせて下さいね)のことは、『尊敬』の他の言葉が見当たらないほど尊敬しています。
私のお手本です。

ウイスキー、いいですね。
私はアイラ系が好きですが、「余市」を愛飲していました。
ですがね、ドラマの影響なのか、これまで1700円位だったのが3000円超えの「余市」しか見当たらなくなりました。
「白州」も好きです。

昨夜「鶏と里芋の塩炒め」を作りました。
ところが師匠のネットリ感が出せなくて、パラパラのミンチと里芋を食しているようになってしまいました。
お味はとっても良かったです!!
やはり、師匠の足元にも及びませんね(;´∀`)
お恥ずかしい限りです。
再チャレンジします(^_^)v

長々と書いてしまいました。

これからも素晴らしいお料理期待していますね!
Commented by kaorunchoko at 2015-11-11 02:09
こんにちは、大将です。
余市、いいですね。大好きです。総じて国内モルトはニッカに良い物があると思います。
値付けについては、ニッカは場当たり的な商売はしない筈なので、問屋の仕業である可能性を感じます。
さて、「鶏と里芋の塩炒め」の問題ですが、写真を拝見したところ最初のオイル量が少なかったのではないかと拝察します。
元々この料理は葱油からスピンオフしたレシピですので、葱を熱する時のオイルはかなり多めです。
まず葱油を作るつもりになって、鍋の葱を上回る量のオイルを入れ、その後紹介させてもらっているレシピでいけば、葱とオイルが芋の周囲に纏わりつくと思います。
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